少女は花を持つ 安い画用紙に包まれた 一輪の硝子の花だ、 、 花は、さびしがりやだった ゆめにでるの、 と少女がいう 花は、 そらにのまれるわ、 そらは自らを鉛だと名乗る 海がうまれる前から ずっとそらは鉛だった パールブルーのくれよんで 少女は海に絵を描く、 硝子の花のつもりだと 少女は照れた 海は自分をセカイだという 海は花の傍にいるという それはいつまでかと少女は問う 船に光が灯るまでだと海は返す |
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