ノ ン ブ レ ス


灰色のそらと海の端の端にいる、
少女は花を持つ

安い画用紙に包まれた
一輪の硝子の花だ、

花は、さびしがりやだった

ゆめにでるの、
と少女がいう
花は、
そらにのまれるわ、

そらは自らを鉛だと名乗る
海がうまれる前から
ずっとそらは鉛だった

パールブルーのくれよんで
少女は海に絵を描く、
硝子の花のつもりだと
少女は照れた

海は自分をセカイだという
海は花の傍にいるという

それはいつまでかと少女は問う
船に光が灯るまでだと海は返す

-------------
空白を並べることで生きていくサイト。 TOPは気まぐれ更新、短文は日々更新。 好意でのリンクはご自由に。メールは「短文」のところから。 無断転載等はおやめください。管理人マキ
-------------

過去ログ 短文 詩束 掲示板 投稿詩 RING リンク

芸術系  

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送